子どもが産めず、声の低い身体に…性別を“再変更”した当事者の思い 「性同一性障害特例法」「性自認」をめぐる課題を考える(20/10/15)

 「身体を変えて、戸籍を変えて、男性として人と関わって、君付けで呼ばれて、男性に男性として関わられるのが、ものすごく違和感だった。それがしたかったはずだけど。本当にお恥ずかしい話だが…」


 心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」。その認知度が高まるにつれて、性別を変更する人も増える傾向にある。


 一方、性別を変えた後に、「新しい性別では世間に馴染めなかった」「戻してほしいと親に頭を下げられた」「ハラスメントや差別を受けた」などの理由から、性別を再び元に戻したいと考え始める人たちもいることをご存知だろうか。アメリカでは性別変更をした人のうち、実に8%が再変更しているという調査結果もあるという。


 8年前に戸籍上の性別を女性から男性に変更したヒカリさん(30代)も、望んでいたはずの男性としての生活に違和感を覚え、去年、“性別の再変更”を行った。


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