劇団員の稽古や裏方業務は「労働」と判決…“食えなくて当たり前”だった文化のままでいいのか?日本の演劇界を維持するためには?(20/10/20)

 劇団員は労働者なのかー。多くの舞台人も行方を注目していた裁判で、東京高裁は19日、稽古や本番への出演、裏方業務は「労働」に当たるとする判決を言い渡した。


 訴えを起こしたのは末廣大知氏(34)。役者を目指し、12年前に劇団運営会社「エアースタジオ」に入団。以来、セットの設営や照明など裏方の仕事をこなしつつ、舞台に立つ日を夢見て稽古に励んできた。「公演ごとに売上目標があり、それを元にそれぞれが何人集客しなければならないという話をされ、工夫したり呼びかけたりしたり」。


 所属していたエアースタジオは2003年に立ち上げられ、都内2カ所の劇場でほぼ毎週公演を行っていた。年間の公演数は90回に上っていた。さらにカフェバーも経営、2014年の年間売上は2億4000万円(純利益536万円)だったという。


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