きのう召集された臨時国会で菅総理が初めて行った所信表明演説。
およそ25分にわたり政策を淡々と述べ、「“国民のために働く内閣”として改革を実現し、新しい時代を作り上げていく。ご清聴ありがとうございました」と締めくくったその内容について、総裁選を戦った自民党の石破茂元幹事長は「抽象論ではなく、具体論を語るという感じが非常に強かった。それが菅総理のカラーだと思う」とコメント。
一方、野党からは「元気がないことにまず驚いた。それから、自らの言葉で語りかけることはなく、誰かの政策集を読み上げているような所信表明だ」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)、「学術会議の“が”の字もない。驚いた」(共産党の志位和夫委員長)といった苦言も。
元通産官僚で参議院議員、官房副長官も務めた松井孝治・慶應義塾大学教授は、鳩山元総理の所信表明演説の際(2009年)にはスピーチライターを務めた経験を持つ。鳩山総理の演説は約52分(約1万2800字)と、菅総理(約25分・約7000字)を大きく上回る。
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