鎮魂、共生社会、風化を防ぐ…「採火の理由にはどれも無理がある」津久井やまゆり園事件の被害者家族・尾野剛志さん(21/04/13)

 「本当に寝耳に水で、とんでもない。本当に憤ってる」。


 先月、東京パラリンピック聖火リレーの採火式を障害者施設「津久井やまゆり園」で行うことを発表した神奈川県相模原市。これに対し、2016年に起きた無差別殺傷事件の被害者家族たちから疑問の声が上がり、13日には長男が重傷を負った尾野剛志さんらが県と市に対し変更を求める要望書を提出。黒岩知事は「反対する要請をされた方の話を市が丁寧に伺うと聞いている。その上で、県としては市の考え方を確認して対応していきたい」と述べた。


 会場に選んだ理由について、市は「事件を風化させず差別をなくしていくという強い決意を世界に向けて発信したい」と説明、指定管理者の「かながわ共同会」は「市や県の決定に協力していく立場」としているが、いずれも尾野さんたち遺族の意向は確認していなかったという。


 同日夜の『ABEMA Prime』に出演した尾野さんは、「先月23日にNHKがすっぱ抜いた形で放送し、それを見ていた仲間から“尾野さん、採火の話、聞いたよ”と連絡があり、その後も次々と問い合わせがあった。ただ、その時点では園の前を通過する程度だと受け止めたていた。しかし31日になって本村賢太郎市長が正式発表したので、“え?あの津久井やまゆり園でお祭りをするの?と思い、市に抗議の電話をした」と説明する。


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