出産の映像は、教育現場では見せるべきではないのだろうか。去年秋、兵庫県の県立高校で行われた保健の授業で、男性教師が妻の出産を撮影した映像を流したところ、女子生徒の1人が気分が悪くなって倒れてしまい、その様子を見た別の女子生徒2人も体調を崩してしまったという。男性教師は「身近な生きた教材を使うことで、より伝わることがあると思った」と話し、以後、生徒に映像を見せることはしていないという。
県教育委によれば、映像は女性の頭側から撮影されていたため下半身は映っておらず、1人目の女子生徒は机に伏せて音声を聴いていただけだったという。担当者は「視聴の前に見たくない生徒への配慮が欠けていたことが問題だった。ただ、指導から逸脱はしていない」として、男性教師の処分は検討していないとしている。
福岡県を拠点に活動するタレントの山本カヨさんは1993年、リポーターを務めていた深夜番組『ドォーモ』(九州朝日放送)で「山本かよの妊娠日記スペシャル」と題し、出産の様子を撮影した映像を加工を施さず放送した。当時、子どもが産道を通って産まれてくるシーンについては制作部内でもカットすべきか議論がなされたというが、“厳粛な事実“としてオンエアされたという。
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