先月29日、福岡県中間市の保育園で起きた園児の死亡事故。送迎バスの運転手として1人で乗り込んでいた園長が、倉掛冬生ちゃん(5)が降車していないことに気付かないままドアを施錠。冬生ちゃんは約9時間にわたり車内に閉じ込められ、熱中症で亡くなった。
園長が送迎時の確認や点呼を行わなかったことに加え、担任の保育士も冬生ちゃんがいないことに気づきながらも出欠の確認をしなかったという。警察は業務上過失致死の疑いで調べを進めているほか、福岡県と中間市も送迎体制や園児のチェックに問題がなかったか特別監査を実施している。
1人で送迎を行っていた理由について、「朝、働ける保育士が少なく人手が足りなかった」と説明した園長。しかし保護者の間からは「日常的にできていることが5個あるとして、その5個がひとつもできていなかったということはわざとではないか。その5個の中の1つでもできていたら、その子は確認されていたんだから」との疑問の声も聞こえてくる。
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