連日の熱戦が伝えられた東京オリンピックの裏で開催されていた、世界の若い頭脳が集う「第62回国際数学オリンピック」「第51回国際物理オリンピック」、そして「第21回国際生物学オリンピック」だ。
今年はコロナ禍のためオンラインで開催され、100以上の国と地域から予選を勝ち抜いた900人を超える中高生が参加。日本代表団は15人の高校生メダルを獲得する結果となった。
一方、数学オリンピック財団の淺井康明氏は、「国別の順位では、例年よりかなり下がった」と指摘する。実はメダル獲得の条件は全参加者の成績の上位およそ8%が金、17%が銀、25%が銅と、複数人が同じ色のメダルを獲得できる仕組みになっている。
そのため国別成績では全員が金メダリストで1位の中国に対し、日本は25位。淺井氏は「韓国の場合、日本でいえば東大みたいなところに選手が集まって数学オリンピックの訓練をしている。日本はそういう特別な訓練をしていないし、社会を引っ張っていくような人材の育成がちょっと足りないと思う」と話す。
卓越した才能を持つ個を見出し、伸ばしていくためにはどうすればいいのか。メダルを獲得した高校生たちに話を聞いた。
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