なぜ「ミサイル」ではなく「飛翔体」?各国が抗議できないことを見越した上での発射か(19/05/06)

 北朝鮮が4日、日本海上での軍事訓練として複数の「飛翔体」を発射、金正恩委員長が発射の様子を双眼鏡越しに見守る様子や笑顔でモニターを指す様子などの写真も公開した。


 およそ1年半ぶりに発射されたのは2018年の軍事パレードでも公開された新型の短距離弾道ミサイルとみられ、ロシアが開発した「イスカンデル」と酷似していることが専門家などから指摘されている。


 発射されたものが本当に弾道ミサイルだった場合、北朝鮮は国連安全保障理事会決議に違反したことになるが、アメリカのポンペオ国務長官は「北朝鮮東の沖に着水して国境を越えてはおらず、アメリカ、韓国、日本に対する脅威とはならなかった。比較的短距離で、大陸間弾道ミサイルでもなかったことも分かっている」と話し、弾道ミサイルであるかどうかを問題視せず、静観する姿勢を示している。また、韓国も当初「ミサイル」と発表した呼称を「飛翔体」「新型戦術誘導兵器」と修正、弾道ミサイルであるかどうかには言及していない状況だ。


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