”ひきこもりは犯罪者予備軍?”ステレオタイプによって関係者に広がる不安 正しい理解と適切な支援を(19/05/31)

 川崎市で児童ら19人が殺傷された事件で、直後に自ら命を絶った岩崎隆一容疑者が長年にわたり「引きこもり状態」だった事がわかってきた。しかし、事件と引きこもりとを過剰に結びつけ、"犯罪者予備軍"であるかのような印象を植え付ける報道には懸念の声が上がっている。


 そんな中、当事者らの支援を行っている一般社団法人「ひきこもりUX会議」では5月31日に声明文を発表。そうした報道が偏見の助長し、無関係の当事者や家族を傷つける懸念があると訴えた。


 声明について、AbemaTV『AbemaPrime』に出演した代表理事の林恭子氏は「川崎市の記者会見の直後から"引きこもりだった"という点が非常に大きく報道されているため、ここ2、3日で知人の支援者のところにも"世間からそういうふうな目で見られるのではないか"と不安を訴える電話がかかってきている。これまでも様々な誤解や偏見が流布されてきたし、ただでさえ隠しておきたい、なかなか相談にも行けない、というケースも多いので、引きこもりであることと犯罪は決してイコールではないということを伝えようと声明を発表した。私がいつも不思議に思うのは、"椎間板ヘルニアで通院していた。大腸ポリープで入院の経歴があった"ということは言わず、引きこもりや精神疾患ばかりが結びつけられて報道されるのか。差別的だと感じてしまう。引きこもりであったという点ではなく、孤立した状況にあったという点から見て考えてほしい」と説明する。


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