韓国に対する半導体材料の輸出規制開始後、初めての日韓事務レベル協議が行われ、規制の撤回を求める韓国側の代表と経産省との間での議論は5時間以上に及んだ。
日本側が問題視しているのは、韓国の輸出管理体制だ。世耕経済産業大臣が「(日本を含めた各国は)軍用品への転用が可能な機微技術などの輸出について実効性ある管理を行うことが求められている」と指摘したように、軍事転用可能な戦略物資がロシアなど第三国に不正輸出されたことが発覚しており、その数は150件以上に上っているとみられる。中には日本が輸出を規制しているフッ化水素が密輸された事案もあったといい、一部の物資が北朝鮮に渡った可能性を報じる韓国メディアもある。5日には小野寺前防衛相がテレビ番組で「工業製品に使うのは7割くらいで、残りを何に使うのか韓国は返答しなかった」と指摘している。
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