香港デモが米中貿易戦争の”最前線”に…台湾独立を後押ししたいトランプ大統領の思惑も?(19/08/30)

 逃亡犯条例改正をめぐるデモや衝突で混乱が続く香港。2014年の香港民主化デモ“雨傘運動”のリーダーとしても知られている黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏と、"民主化運動の女神"とも呼ばれる周庭(アグネス・チョウ)氏が逮捕から一転、即日保釈された。


 2人は記者たちに「私は6月21日の無許可の集会に参加した容疑で逮捕された。はっきりと分かったのは、中国政府および香港政府は恐怖を広めて香港市民に今後、社会運動や民主化運動に参加させないよう脅かしている」「香港民主化のために懸命に戦う香港市民を応援してほしい」(アグネス氏)、「僕とアグネスはそこまで厳しく卑劣な扱いはされておらず、逮捕者の中で幸運だと思う」「緊急措置として軍を派遣しても解決にならない。私たちは逮捕されようとも訴追されようとも、戦い続ける」(ジョシュア氏)とコメントした。


 日本語も堪能で、6月に来日した際には活動への支持を訴えたアグネス氏は、20日に行われたテレビ朝日の取材に「今すごく思っているのは、普通の200万人のデモとか穏健な方法だけではなく、急進的なデモも必要と思う。市民の支持をとれることもすごく重要だと思います。でもデモだけじゃ政府は何もプレッシャーを感じられない」とも語っていた。


 香港の対岸に位置する中国本土の深センに武装警察が集結。暴動鎮圧訓練を行っていることに対しては、怒りや不満に加え、不安さえ抱くようになったという。「私たちのように知名度がある人たちだけでなく、参加者みんなのプレッシャーが半端ない。仲間が自殺したこともあったし、政府側が民意を無視したまま色んな暴力行為をすることも、無力感がすごくありました。100万人が出て行っても、200万人が出て行っても、先週も170万人が出て行っても、政府も全然聞こえないふりする」。


 一方、デモの主催者団体は、31日に予定されていた抗議行動を警察が認めなかったため、中止を発表している。30日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、香港デモと、圧力を強める当局の思惑について専門家に話を聞いた。


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