イランの関与主張も打ち手ナシのアメリカ…サウジ石油施設攻撃とドローン時代の困難さ(19/09/25)

 国連総会で「イランの指導者たちはシリアとイエメンで悲劇的な戦争をあおっている」と強い言葉で非難したトランプ大統領。その念頭にあるのは、サウジアラビアの石油関連施設が攻撃を受けた事件だ。この攻撃により、サウジアラビアは世界の1日の生産量のおよそ5%にあたる生産能力を失い、石油供給への不安から原油価格は一時高騰、NYダウ平均株価も下落した。


 サウジアラビア国防省のマリキ報道官は「今回の攻撃はイエメン側からではない。イランがフーシ派の仕業に見せかけている」と発表。実際、攻撃に使われたものとされるドローンや巡航ミサイルの残骸を見てみると、三角形の翼が特徴的な形をしており「イラン製デルタウィング」との表示もある。また、7月にフーシ派が公開した巡航ミサイルや無人機の中には、これとよく似た機体があったという。


 イランが支援するイエメンの反政府組織「フーシ派」の報道官は、「無人機ドローン10機により正確で直接的なダメージを与えた」と犯行声明を出しているが、トランプ大統領は「サウジアラビアの石油関連施設への攻撃がイランによるものだ」「責任ある国の政府は、血に飢えたイランを支援してはならない」と、イランの関与について強調した。


 2001年、アメリカがアフガニスタンでの偵察や攻撃に使用して以降、注目を集めるドローンや無人機。パイロットは遠く離れたアメリカの基地で操縦していることから、命の危険を伴わない一方的な攻撃に批判の声も上がった。しかし技術の進歩により機体は小型化・安価となり、多くの国が軍事目的で使用するようになった。特に中東地域では対ドローン、そしてドローンによる作戦が当たり前となっており、イランは6月、ホルムズ海峡でアメリカの無人機を撃墜したと発表している。


 今回の事件から見えてくる、戦争の未来とはどのようなものなのだろうか。


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