建国70周年を迎えた中国、デモ長期化で“世界の金融センター”としての香港の価値低下に懸念も(19/09/30)

 1日、建国70年目の「国慶節」を迎えた中国。先週、催涙弾や火炎瓶が飛び交う香港デモの現場を取材した現地を取材したジャーナリストの堀氏は、リアルな香港の様子について「攻防が繰り広げられている周辺は住宅街だが、家の中から状況を見守っている方々もいた。本当に日常が続く中でこうしたデモが続けられている」とレポート。また、同じく現地で取材を続けている写真家のキセキミチコ氏も「数か所、厄介な警察署がある場所はデモや攻撃が毎晩行われているが、それ以外の場所以外は基本的に平和だ」と話す。


 「デモの目的は逃亡犯条例の撤回となってはいるが、香港市民が言うには、これまでの政府に対する思いなどが爆発してこのような行動になっている。2014年の雨傘運動がなし崩しで終わったので、今回は絶対諦めないという意識もあると思う。ただ、逮捕されれば仕事に復帰できなくなるので、平和的な集会やただ叫ぶだけ、ただ集まるだけという所が多く、最前線で戦うようなデモには一般の人はほとんど参加しないと思う」。


 他方、当局による取り締まりが厳しさを増していることも感じているとも話す。


 「9月29日のデモは警察による武力行使が今まで以上に過度だったと思う。14時半集合、15時から歩き始めるというアナウンスがあったが、13時半の時点で警察が急に来て、4人が何もしていないのに捕まった。最終的な逮捕者数の情報は入ってきていないが、異常な人数だったし、催涙弾の連発も激しかった。前日には今まで捕まらなかった救護の人、この日もプレスの方が何人か捕まっているのを見た。そういう意味でも、1日は危険だと見ている。」。


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