あなたは正しく理解している?“アナ雪2”のPRをめぐってディズニーが炎上した「ステマ」とは(19/12/06)

 ウォルト・ディズニー・ジャパンは5日、「『アナと雪の女王2 感想漫画企画』に関するおわび」と題する謝罪文を公式サイトに掲載した。


 きっかけはその4日前、Twitter上に「#アナ雪2と未知の旅へ」というハッシュタグ付きの感想漫画が同じ時間帯に複数投稿されたことだった。これに違和感を覚えたネットユーザーたちからは「あからさまにステマ」「広告ではないと装うのはアンフェア」といった声が上がり、他当事者の漫画家たちが「試写会にご招待いただき、PRで漫画を描かせていただきました」「PR表記抜けていました!すみませんでした」と次々とコメント。事実上のPRだったことが明らかになった。


 これを受け、ウォルト・ディズニー・ジャパンはPR施策であったことを認め、“連絡ミスによるPRのハッシュタグの付け忘れだ”と説明。「本企画は、クリエイター7名のみなさまに映画『アナと雪の女王2』をご覧いただき、ご感想を自由に表現いただいた漫画をTwitterに投稿いただく企画として実施したものです。本企画に伴う投稿は“PR”であることを明記していただくことを予定しておりましたが、関係者間でのコミュニケーションに行き届かない部分があり、当初の投稿において明記が抜け落ちる結果となってしまいました」と謝罪文を掲載したのだった。


 「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略で、「#PR」などと明記する必要があるところを伏せ、個人や中立の立場を装い、商品や作品、サービスを評価させる広告・宣伝手法のことだ。記憶に新しいのは、京都市がPR施策の一環として、吉本興業所属のお笑いコンビ・ミキに有償でツイートを依頼していた問題だ。ただ、京都市も吉本興業も、ステマには当たらないとの認識を示している。


■「正直信じられず、本当にショックだ」

 デジタルマーケティングなどに詳しいブロガーでnoteプロデューサーの徳力基彦氏は「おそらく金銭が支払われて制作された漫画なので、広告行為にあたる。しかし、投稿を見る限り、それがあえて分からないようになっていたので、ステマだといえる。当然、問題がないのであれば、ディズニーさんが謝る必要はまったくない。しかし謝罪文を出されたということは、今回の行為がステマにあたるものだと認識されたということだろう。正直信じられず、本当にショックだ」と話す。


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