寝る時間もなく、バスに乗ることすら困難…多胎児の子育てに苦しむ親たちを救うためには?(19/12/18)

 今、新生児に占める多胎児(双子や3つ子など)の割合が50年前に比べ約2倍に増加していることをご存知だろうか。育児の中で感じる喜びも大きい一方、核家族が進む現代社会においては、親の大変さは2倍、3倍だ。


 愛知県豊田市で昨年起きた、生後11カ月の3つ子を育ていた母親が次男を床に叩きつけ死亡させた事件。公判で明らかになったのは過酷な育児の実態だった。「ミルクは3人合わせると、1日に24回、睡眠時間は1、2時間ほどだった…」。懲役3年6カ月の実刑判決が確定した母親に対し、多胎児を育てる親たちからは、同情の声も上がった。


 NPO法人フローレンスのスタッフが立ち上げた「多胎育児のサポートを考える会」の調べによると、家計の負担のほか、「双子が交互に寝起きするため寝る時間がない」「家に引きこもりがちになり社会から孤立。育児ノイローゼになった」「子供や親、旦那にあたってしまうことがある」と、親たちの77%が睡眠不足・体調不良を訴えているという。


 フローレンス代表の駒崎弘樹氏は「今回、1591名に調査をして初めて浮かび上がったこともあり、自由回答では“子供を投げてしまったことがある”“気が狂いそうになる。助けてくれ”など、辛い心情が綴られていて、読む方が辛くなってしまうようなものだった。やはり社会の側に“双子ちゃん、3つ子ちゃん、かわいいね。幸せだよね”という認識があり、課題があるとは考えてこられなかったのだと思う」と分析する。


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