英語、フランス語、アラビア語などを駆使し、約2時間30分にわたって持論を展開したカルロス・ゴーン被告。自身の逮捕が多くの共犯者たちによる“陰謀”だったと潔白を訴えるとともに、日本の検察や司法制度に対する批判を繰り返し、自身の逃亡を正当化した。
朝日新聞やテレビ東京、小学館を除き、日本メディアの多くが締め出される中で参加した海外メディアからはゴーン被告の言動を評価しない声もある一方、「日本の司法の暗い片隅に光を投げかける」(英ガーディアン)、「乱暴な逮捕や長期の勾留などこの事件の根底にある“彼の”真実を伝える機会だった」(仏フィガロ紙)など、日本の司法制度に関する厳しい意見も見られる。こうした事態を受け、森まさこ法相は会見を開いて「主張すべきことがあるのであれば、我が国の刑事司法制度において、正々堂々と公正な裁判所の判断を仰ぐことを強く望む」と異例の反論に踏み切った。
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