「新歓イベントで、毎年のように、本学の女子新入生が性別を理由に入会を断られる事例が報告されている」「純然たる差別行為であり、新入生に不快な思いを与えている」「新入生に対して選択肢が開かれた自由な団体選びを提供することを目指すオリエンテーション委員会として看過できない」。
東京大学のサークルの新入生歓迎会などを取りまとめている学生団体「東大教養学部オリエンテーション委員会」は26日、上記のような現状を指摘した上で、「2020年度オリエンテーション諸活動において、上記のような差別活動を認めないことにした」「この規則に同意した団体のみがオリエンテーション諸活動に参加できる」とする規則の追加を発表した。
この問題については2年前、『東大新聞』が学内を調査、東大在学中の女子学生だけが入会を断られるサークルが少なくとも3つ存在していると報じている。取材に対しサークル側は「伝統としか答えられない。インカレとはそういうものだろう」「他の大学の女子が大勢いる中、東大女子が少数いても馴染めなさそう」と説明している。また、上野千鶴子名誉教授は去年4月の入学式祝辞で「今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞いた。私が学生だった半世紀前にも同じようなサークルがあった。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きだ」と指摘している。
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