北朝鮮の“怒り”に韓国は狼狽? それぞれの政権の将来に不安要素も… 講談社特別編集委員・近藤大介氏(20/06/17)

 北朝鮮の朝鮮中央テレビは17日、開城の南北共同連絡事務所を爆破する映像、そして「すさまじい後悔と絶望を感じているはずだ」「我々を止めることはできない」と話す平壌市民の映像を放送した。さらに同日、朝鮮中央通信が非武装地帯への軍の配備や軍事演習の再開を予告する軍幹部の談話を伝えている。


 北朝鮮側が爆破の理由としているのが、韓国の脱北者団体が先月、北朝鮮に向けて金正恩委員長を批判するビラを飛ばしたことへの報復だ。


 中国や朝鮮半島情勢に詳しい講談社特別編集委員の近藤大介氏は「まず、文在寅政権への強い怒りがあると思う。去年2月にハノイで開かれた金正恩委員長とトランプ大統領の2度目の首脳会談は、文在寅大統領が仲介して実現したものだが、トランプ大統領には“北朝鮮は何でも言うことを聞くから”というようなことを言い、金委員長には“トランプ大統領は再選したいだけだから適当なことを言っていれば大丈夫だから”と言って会わせた。私が聞いているところでは、金正恩委員長は行きたがらなかったが、金与正氏が“文在寅大統領は信用できるから大丈夫”だと背中を押したという。しかし交渉は決裂、金委員長も与正氏もメンツが潰れてしまった。これに対する怒りが限界に達したということだと思う」と推測する。


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